【祝!】ついに乗せた!金2000ドルの大台!

金価格2000ドル


記念すべきか、
ついに金のスポット価格が 1オンス2,000ドル となりました。

1800ドルから1900ドルまで、わずか2週間だったという記事を書きましたが、
1900ドルから2000ドルまで、2週間かからずに乗りました。

金価格は1900ドル台へ

金価格は1800ドルから、わずか2週間で1900ドルへ!

2020年7月25日


今日の日本国内の金価格が、1グラム税込みで7600円

私が金投資を始めたときが1500円前後(1オンス400ドルくらい)が水準でした。
そこから紆余曲折をしながらも、
15年以上の時を経て、ようやくここまで来ましたか・・・と、
勝手に個人的には感慨深いものがあります。

1. 通貨の信用が落ちた・・


表題では「祝」と書きました。
ですが、これは素直に喜んでいいことでもありません。

なぜなら、
金価格の上昇は、通貨の信用が失われていることとイコールだからです。

金は昔から世界中で、
「価値の基準」「価値の交換手段」としての通貨の役割を果たしてきました。

今でこそ、世界で最も使われる通貨は米ドルですが、
金はいまだに通貨の一つとして、世界から認識されています。

為替のレートが変動するのは、
簡単にいうと「どの通貨が人気があるか?」の美人投票です。

人気のある通貨は買われ、
人気のない通貨は売られます。

そしていま、
米ドルでもなく、
ユーロでもなく、
日本円でもなく、
金が人気投票を得ています。

米ドルも、ユーロも、日本円も、人気がない、
それはつまり、国の信用のもとで発行されていた通貨の価値が失われ始めているということなのです。

極端にいいかえれば、
国を信用できなくなってきているということです。
国を心の底から200%信じられるのであれば、
その国に住み、
その国の国債を買い、
その国の通貨だけで暮らせばいいわけですから。

2. 日本人は日本の「円」を信じているのか?


日本人で外国の通貨や株に投資をしている人は多くないですが、
金に投資をしている人はそれ以上に少ないと思われます。

実際、日本人の個人金融資産は、
アメリカやヨーロッパの人たちの個人金融資産の割合とくらべて、
預金、つまり自国通貨(日本円)の割合が圧倒的に多いことがわかっています。

ではそれは、
多くの日本人が日本という国を、
日本が発行する円を信じているからなのでしょうか?



私はこの答えは「No」だと思います。


単純に「何も考えていない」だけです。


「何も考える必要がなかった」が正確かもしれません。
これは日本が島国という、閉鎖的な環境が関係しているかもしれません。

日本は人口も経済もそれなりの規模があり、
社会保障もしっかりしている。
自国にいて、ある程度のことが成り立つ国です。

海外にいくには海を渡らなければならず一苦労。
でも自国で十分暮らせるから、そんなわざわざ海外に目を向ける必要がない。

であるがゆえに、
米ドルも、ユーロも、金にしても、
日本円以外の通貨のことなんて考える必要がなかったのだと思います。

だから、円を信じるも信じないも何もない、
自然に空気を吸ってるのと同じ感覚で円を持っているだけなんだと思います。

しかし、
新型コロナで世の中は大きく変わりました。
IT技術も相まって、
世界は国境という感覚が薄れる「ボーダレス社会」に入っています。

今日も日本円の増刷が進み、
日に日に1円の価値が下がっています。


もはや「何も考えなくていい」では済まされない時に入ってきているのです。