金価格が1800ドル突破!


金の基礎的なお話しがまだ全然できていないのですが、
金市場で大きなニュースがあったので、そのお話しを。

昨日、2020年7月8日、
金価格が1800ドルをついに超えました。

「ついに」といったのは、
過去、1800ドル台だった最後の日が、2011年9月20日が最後だったからです。
約9年ぶりに1800ドル台に乗せたわけです。

これはインパクトがありますね。
なにせ9年越しですから。

2015年には1000ドル台まで下がり、
金市場には厳しい時代もありましたが、
5年間かけて1800ドル台まで戻ってきました。


過去最高の価格は2011年9月5日につけた1920ドルです。
ただ、この価格は、1日の取引の中でつけた価格で、
通常は1日の取引が終わったときの価格「終値(おわりね)」が公式に出る価格なので、
終値ベースで見ると、過去最高値は1895ドルなんです。
ですので、1900ドル台で取引を終えたことはないので、
1900ドル台に乗せたら歴史上、金価格が最高値となり、
マーケットを賑わせてYahoo!ニュースにも取り上げられると思います。

ここからの金価格は注目ですね。

キリのいい数字は注目されやすい


今回、金価格が1800ドル台に乗せたとニュースになりましたが、
1700、1800、1900というキリのいい価格は、為替取引の世界では
「キリ番」「ラウンドナンバー」と呼ばれたりして、注目されやすい数字です。

こういうところには買いや売りの注文がたくさん入っていることが多く、
その後の値動きに影響を与えます。

1900ドル台は一つの節目になりますが、
2000ドルはさらに大きなニュースにもなり、
金への投資を始めようとする人がここからさらに増えてくるはずです。

ただ、こういうときはヘッジファンドの売りがあったりして、
節目節目で一気に金を購入しようとするのは気をつけたほうがいいです。

それよりも今からコツコツと毎月金を購入することをオススメします。

金価格には「現物価格」と「先物価格」の2つがある


実は、7月1日にも金価格が1800ドルを抜けましたが、
この価格は「金の先物価格」です。

7月8日に1800ドルを超えたのは「金の現物価格」です。
「金のスポット価格」とも呼ばれます。

7チャンネルのテレビ東京は早朝にやっている「モーニングサテライト」や、
夜中にやっている「ワールドビジネスサテライト」という経済番組がありますが、
放送中に現在の為替や株式指数などのマーケット情報を出しています。

この中で、金価格も出していますが、
これはニューヨークの「金先物価格」ですね。

おそらく、投資初心者には先物というのがわからない方がほとんどだと思います。
私自身も先物取引は経験がありますが、ほとんどしません。

金の現物価格はイギリス・ロンドン市場の価格です。

ここでは、ニュースや記事などに出る金価格には、

ロンドンの金現物価格(スポット価格)
ニューヨークの金先物価格

の2つがあるということだけ覚えておいてください。