新年あけましておめでとうございます!
昨年2020年は新型コロナで世界が大きく揺れ、
経済構造が一気に転換する年となりました。
2020年は歴史に残る年となるでしょう。
同時に、新型コロナにより、
世界各国の政府は大規模な財政政策を、
世界各国の中央銀行は大規模な金融政策をぶち上げました。
経済構造の転換と、大規模なお金の印刷。
大きくのこ2つにより、様々な金融資産への評価が変わりました。
このブログのテーマである金(ゴールド)は2020年、初の2000ドルという大台に乗せることとなりました。
2020年に2000ドルとはなんとも数奇な運命です。
では、今年2021年、金価格はどうなっていくでしょうか?
1. 早い時期に2100ドルに到達
結論から申しますと、
今年1年を通じて平均的に金価格は2000ドル台を推移し、
2100ドルにも乗せるのではないかと推測しています。
それも2021年の早い時期に。
その大きな理由は、追加の経済支援策や金融緩和です。
12月23日の日本経済新聞の記事によると、
新型コロナによる世界の財政・金融対策は1340兆円にものぼるとのこと。
国際通貨基金(IMF)の10月時点の集計では、世界のコロナ対策の財政支出や金融支援は12兆ドル程度だ。そこに21日可決した米国の追加対策や8日決まった日本の追加経済対策を単純計算で加えると、13兆ドル規模を超す見通しだ。
(日本経済新聞)
12月8日には、日本で40兆円の追加財政支出が決定。
12月10日には、欧州中央銀行(ECB)が63兆円の追加金融緩和を決定。
12月11日には、EUで95兆円規模の復興基金の運用がほぼ決まり。
12月21日には、米国政府は93兆円の追加経済支援策が決定。
と、世界の先進国でさらなるお金の印刷が決まっています。
下のグラフは、金価格(緑)と米国の通貨供給量(青)を表しています。

米ドルの供給量が増えながら、2000年以降、金価格も上昇しているのがわかります。
長期的に米ドルの供給量に比例して、金価格は上昇します。
お金を刷り、市場への通貨供給が増えるということは、
1ドルの価値が下がることとイコールですから、
米ドルを持っていても資産価値は目減りしていきます。
かたや、金は毎年採掘はされど、
地球に存在する金の量は変わりません。
錬金術でも完成しないかぎり、地球上の金を増やすことはできません。
刷れる米ドルと、刷れない金。
通貨供給量が増えれば増えるほど、
1ドルに対して金の価値が上がるのは当然といえます。
これは金のみならず、様々な金融資産にとってはプラス材料です。
財政政策であれ、金融政策であれ、
ばらまいて過剰になったお金は、いずれ必ず金融資産に集まってきます。
2. ゼロ金利政策は2023年まで継続
もう一つ、金価格にとってプラス材料となるのは、世界の中央銀行の政策金利です。
新型コロナに入り、米連邦準備理事会(FRB)は政策金利を0〜0.25%という、ほぼゼロ金利政策に舵をきりました。
そして少なくとも2021年、2022年はゼロ金利を維持すると表明しています。
これは金価格にとってはプラスです。
なぜなら金は金利を生まない資産だからです。
投資マネーは高い利回りを求めて世界を徘徊しますが、
金融資産の主役である先進国債券は軒並み金利が付かなくなっています。
現在、米国の10年国債の実質金利はマイナスです。

実質金利がマイナスということは、債券を持っていると損をすることになります。
(実質金利についてはこちらの記事をご覧ください)
債券に集まっていたお金の一部が金に乗り換えるだけでも、金市場にはかなりのインパクトがあります。
ただし、実質金利がマイナス圏からプラス圏に向けて上向きはじめてきたら、
金価格は一時的に下落するとは思います。
3. 金価格にとっての下落リスクは何か?
それはワクチンなどの開発が順調に進み、
新型コロナに世界が打ち勝つことです。
新型コロナから世界が解放されれば、経済は再開が進み、
政府や中央銀行はお金の印刷を引き締めはじめます。
これはそれは金市場に流入する資金が減っていくことにもなります。
しかし、新型コロナに世界が打ち勝つことは、私たちにとってはハッピーなことです。
世界の人々にとってハッピーなニュースは、金にとってはバッドなニュースとなります。
しかし、金とはそういうものです。
世界が暗闇にいるときにこそ金は輝きを増す資産だからです。
今年は1日でも早く新型コロナから解放され、
金に頼らない資産運用ができるくらいになって欲しいと願っています。
そして金を拝むのは、東京オリンピックのメダルだけになってほしいですね。