投資の神様ウォーレンバフェットがついに金(ゴールド)に・・!?

God Loves Gold

金市場にまた一つ、大きなニュースがきました。

8月18日のブルームバーグ(Bloomberg)の記事によると、

17日の米株式市場でバリック・ゴールドの株価が急伸し、2013年2月以来の高値を付けた。終値は11.6%高の30.13ドル。著名資産家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイがポートフォリオに同社を加えたことが好感された。当局への14日の届け出によれば、バークシャーは6月末時点でバリック株を2090万株保有。17日の米株市場では、ニューモントやキンロス・ゴールド、ハーモニー・ゴールド・マイニングなど他の金鉱株も軒並み上昇した。

Bloomberg

投資の神様とも言われ、世界中から注目される投資家ウォーレン・バフェット(Warren Edward Buffett)氏。
彼が代表を務める投資会社「バークシャー・ハサウェイ(Berkshare Hathaway)」が、
新型コロナ発生以降に、
カナダの大手金鉱会社バリック・ゴールド(Barric Gold Corp)の株を購入していたというニュースです。

バリックゴールド


バークシャー・ハサウェイが取得したバリックゴールドの株数は2,092万株。
21日時点の株価評価で650億円ほど。
バリックゴールドの発行済み株式数の1.2%にあたります。

ちなみに、バフェットは、ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)ジョージ・ソロス(George Soros)と並んで、世界三大投資家の1人とうたわれています。

なぜ大きなニュースとなっているのか?


それはウォーレン・バフェットは従来から金に対して従来から否定的であったからです。

と言いながらも、
私はウォーレン・バフェットの知名度はよく知っているものの、
残念ながら、彼の投資の考え方や投資戦略について詳しく勉強したことがありません。
ですので、なぜバフェットが金にネガティブなのかもわかりませんが、
おそらく、金はそれ自体が何も生まないからだと思います。

バフェットは企業の株を長期で保有することで知られています。
企業は事業が継続していくと利益を生み続けることができ、
株主になることでその利益を教授することができます。

また、企業の成長によって株価の上昇も見込めますが、
株主になることで、その成長に関与することができます。

ところが、金はしょせん貴金属です。

金が細胞分裂のようのぴょこっと新しい金を作ってくれるわけではありませんし、それ自体に成長がありません。
つまり、金の価格はマーケットに委ねられているので、関与のしようがないのです。


そんな金に対して、従来よりネガティヴだった投資の神様ウォーレン・バフェットが、ついに金に手を出したということで、
マーケットは「やはり時代は金か!」と色めき立ったわけです。

バフェットは金を買わずに金鉱株を買った


新型コロナ発生以降、
金価格は上昇を続けてきましたが、その一翼を担っているのが金のETF(上場投資信託)です。
金のETFができたことで、金に投資がしやすくなり、
個人投資家のみならず、ファンドや年金などもETFを通じて金を購入しています。

ところが、バフェットは金の実物でもETFでもなく、
金鉱株を買いました。
ですので、バフェットの基本的な投資哲学からきっと逸れてはいないのだと思います。

ですが、
バリックゴールドの収益は、金と銅の採掘販売だけです。
そのうち、約95%を金が占めています。
つまり、バリックゴールドの収益は、金価格とほぼ連動するわけです。

すなわち、バリックゴールドに投資をするということは、
金価格の値上がりに期待するのとほぼイコールになります


ただ、バークシャー・ハサウェイの資産に占めるバリックゴールド株の割合はわずか0.28%
まだまだバフェットも金に対してネガティヴだけど、
ちょっと金をかじってどんな味が試してみたい…というところなのでしょうか。



私も以前、金鉱株のファンドをかなり購入していたことがありましたが、
1年ほど前に全部売却してしまっていました。
これを持ち続けていれば、かなりの収益が出ていたはずですが、
新型コロナという誰しも予想ができなかった事態によって世界的に金投資に火がついたので、これはしょうがないことですね。


今後は、金鉱株についても投資を再開しつつ、
私自身もこの機会にウォーレン・バフェットについてもっと勉強してみようと思いました。