第2次世界大戦後、GHQの方針で日本円とアメリカドルの交換レートは1ドル=360円で固定されていましたが、
その後、1971年に「スミソニアン協定」によって、1ドル=308円となり、
1973年にドル円の為替は変動相場制へと移行しました。
その後、紆余曲折もありながらドル安円高はどんどん進んでいったわけですが、
今からちょうど10年前の2011年10月31日は、外国為替市場で、
1ドル=75円31銭
というドル円の最高値をつけた日でした。
今現在(10月29日)のドル円は
1ドル=113円96銭
ですから、10年前はハワイで100ドルの買い物をするのに7,531円でよかったのですが、今は同じ100ドルの買い物をするのに11,396円かかることになります。
金に投資をしている方はすでにお分かりですが、
日本における金価格は、国際金価格と為替の2つで決まります。
今現在(10月29日)の国際金価格が
1オンス=1,783ドル
そして、2011年10月31日の国際金価格は
1オンス=1,715ドル
でした。ということは、国際金価格は10年前とほぼ同じくらいです。
しかし日本における国内金価格は、
10年前が 4,253円
そして今が 6,536円
現在の国内金価格に比べると、35%も安かったことになりますが、
この差は当然、金価格の差ではなく、為替の差によるものです。
金投資をしていると通常国際金価格を見ますが、
日本に住んでいる以上、金貨などの金の現物を買ったり売ったりするときは、為替の影響は大きくなります。
私個人的にはもっと金を買いたいので国内金価格が下がるように円高になって欲しいなあと思うのですが、
ドル安円高に為替が動くときは多くの場合、国際金価格は上がることがほとんどで、国内金価格はあまり変わらないことも多いので、国内の金取引はタイミングが難しいです。
そう考えると着実に積み立てるのが一番ですね。