こちらのサイトは金投資初心者のための専門サイトですが、
投資を始めると、株を含めたいろんな金融商品に目が行くようになります。
ですので、これから少しずつ様々な投資方法にも触れていきたいと思います。
その一つが「株主優待」です。
特に株主優待は、投資の入り口としては入りやすく、
株主優待狙いで株をスタートする人も少なくありません。
私も株主優待は好きでよくチェックをしています。
1. 株主優待はインカムゲイン
私は金が好きで長年投資をしていますが、
金だけに投資をするわけにはいきません。
投資の基本は「分散投資」です。
ですので、私は様々な資産に分散しています。
その一つが「株」ですが、
株を購入して株主になると、会社によっては「株主優待」なるものをもらえることがあります。
その名のとおり、株主のための優待制度です。
株主優待制度は、その会社の株主でいつづけるかぎり、また、優待制度があり続けるかぎり、定期的に優待を受けられます。
これはインカムゲイン(定期収入)に近いものです。
しかし、金投資にはインカムゲインがありません。
金投資で収入を得るには売買益で儲けるしかないです。
金が自ら新たな金を生んではくれないのです。
しかし、株主優待は配当金と同じで、
企業が企業活動を続けるかぎり生み出してくれます。
このようにタイプの違う資産・収入を分散して持つことは大事です。
2. 株主優待は個人投資家に有利な制度
日本の上場企業約4,000社のうち、なんと1,500社も株主優待制度を実施しており、株主優待は日本人投資家には馴染みがあります。
しかし海外ではそうではありません。
なぜなら海外の上場企業に株主優待という制度はほとんどないからです。
同時に、株主優待は個人投資家に有利な制度でもあります。
どういうことかというと、
株主優待はたくさん株数を持っている投資家より、100株など少ない株数を持っている方が相対的に有利な制度になっている会社がほとんどだからです。
つまり、株主優待は日本の個人投資家の特権とも言えるかもしれません。
しかし実はこれには問題があります。
本来、株式会社は株の持ち分に応じて公平に利益が分配されるものだからです。
株数の少ない個人投資家に有利なのは公平ではありません。
私みたいな少数株の投資家には嬉しいのは間違いありませんが、
制度的に公平ではなく、大口の機関投資家からはコーポレートガバナンスに照らし合わせて株主優待制度をやめるよう声が増えているのも事実です。
ですので、今後の日本市場では株主優待制度は増えていくよりも、無くなっていく企業の方が増えると私はみています。
しかし今なお、多くの日本の上場企業が株主優待制度を実施しておりますので、制度が生きているうちは、個人投資家はその恩恵をしっかり享受したいものです。
私は株主優待でいい思いもたくさんしてきましたが、
逆に株主優待で失敗もたくさんしています。
今後はオススメの優待、失敗した優待も含めて紹介していきます。
【初心者のための金投資の教科書】