誰もが知っているコマーシャルで有名なRIZAP。
RIZAPの運営会社は「RIZAPグループ」と言いますが、
RIZAPグループは以前から株主優待をウリにしており、
優待を楽しみに株を購入している個人株主がかなり多くいました。
しかし今年の3月期決算での優待が、とてつもなくヒドくなっており、
一株主としてとても悲しくなりました。
RIZAPグループのポイントシステム
RIZAPグループの株主になると、3月末に株数に応じて下記のポイントが付与されます。
「1ポイント=1円」と換算したときに、現在の株価が200円くらいですので、
優待利回りが、
2000ポイント(円)÷ 200円 × 100株 = 10%
という、一見素晴らしい利回り。
使わなかったポイントは最大3年間積み立てることができるという、システム的にはとてもいいものでした。
優待の権利を取ると、ある期間からRIZAPグループの株主優待サイトに入ることができるようになり、ポイントに応じた商品・サービスと交換ができます。
そして気になる今年の株主優待カタログがこちらです。
はじめて見る方は「なかなかいいじゃん!」と思うかもしれませんが、
これ、年々内容が劣化しているのです。。。
2,000ポイントのカップケーキタオルとかマジでいらない・・。
ミネラルウォーターが24本で6,000ポイント(6,000円相当)ってマジでありえない・・。(確か2年前は3,000ポイントくらいだったような・・)
4,000ポイントの「くろあわわ」洗顔110gは、
公式サイトの定価で税込2,728円です。
5,000ポイントの「どろあわわ ホットクレイジェル」は、定価が税込3,300円。
つまり、1ポイント=1円の価値はなく、0.6〜0.7円です。
なんとなくオシャレっぽくて使えそうなコンパクトブレンダー(7,000ポイント)や、ホットプレート(11,000ポイント)は申し込みと同時にすぐ在庫切れ・・。
このいらなすぎる商品ラインナップ。
株主優待はほぼRIZAPグループの「在庫処分場」と化しました。
ECクーポンはさらにヒドすぎた・・
「グループ企業で使えるポイントが使いやすそうじゃん!」
って思った方、あまいです・・・。
例えば、
ジーンズメイトの1,000ポイント。
ジーンズメイトのオンラインショップで1,000円分として使えるクーポンですが、使える条件がなんと5,000円以上の買い物で1,000円。
しかも1回のショッピングで1枚しか使えないというケチっぷり。
イデアインターナショナルの2,500ポイントも、
使える条件が8,000円以上の買い物で2,500円。
やはり1回のショッピングで1枚のみ。
案の定、在庫も余りまくり。。。
もはや、株主をバカにしているとしか思えない。
しかし、IR担当の方はきっと悩んだのではないかと・・。
「こんなのでいいのか・・」と。
もし悩んでいなかったら、それは相当まずい会社だと思います。
少なくとも今年はポイントをほぼ使えず、来年に持ち越し。
このままだと来年もポイントを消化できずに終わる気がしますが・・・。
RIZAPグループの株は買いか?
今株を持っている一株主の立場で言うなら、
はっきりオススメしません。
この優待の改悪ぶりは、会社の業績を如実に表しています。
業績が悪いから優待も悪くなる。
優待利回りが一見良く見えるのも、株が売られて株価が低いからです。
2018年に元カルビーCEOで、企業再生請負人と言われた松本晃氏が同社に入りました。
この時は私も大いに期待し、株主総会に出席して松本氏の挨拶を間近で眺めていましたが、わずか1年で松本氏が退きました。
プロ経営者と言われた大物がわずか1年で逃亡。
私はRIZAPで働いたことがないので会社の内情は分かりませんが、
企業文化なのか企業体質なのか、根本的な問題を抱えているのではないかと推察します。
ですので、今は全くオススメしません。
今はリスクがあまりに大きすぎます。
もしどうしてもRIZAP株が欲しいなら、業績が安定して軌道に乗ってからでも遅くはないと思います。